
那覇国際高校で使っている教材とカリキュラム
使用している教科書は2021年度以前の入学生と、2022年度以降の入学生とで異なるようです。これは、2022年度の入学生からは学習指導要領が新課程となったためですね。
2022年度以降の入学生
- 高1まで
- 数研出版の教科書
- 青チャート
2021年度以前の入学生
- 高2まで
- 数研出版の教科書
- FocusZ
- リンク数学演習ⅠA 受験編 approach + basic + challenge (数研出版)
- 高3
- 重要問題演習 数学
- 数学ⅠA+ⅡB上級演習PLAN120 (数研出版)※文系のみ
- アップリフト 数学Ⅰ・A/Ⅱ・B 実戦編 (Z会出版)※理系のみ
この記事は那覇国際高校が公開しているシラバスや那覇国生へのインタビューをもとに作成しています。より良い記事にしていくために、もし内容に誤りや不十分な点などがあれば教えてください!
難関大受験に対応した進度

文系・理系ともに高2の11月で数2Bが終了、理系は高3の6月で数3まで終了と比較的早い進度で授業が展開されます。 共通テストや二次試験の対策に十分時間を注ぐことができ、難関大学の受験に対応した進度といえます。
一方で、数学が苦手な人にとっては授業のスピードが早く、ついていくことが難しいかもしれません。数学が苦手な人も、最低限教科書の例題レベルは解けるようにしておき、授業に置いて行かれて何も理解できない、という状況にはならないよう注意しましょう。
教材について

教科書は数研出版の数学シリーズを使用しています。数学シリーズは教科書の中では難易度が高く、難関大学の入試を見据えたものになっています。
数学が苦手な人は、教科書を読んでもよく理解できず全然勉強が進まない、ということもあり得ます。「初めから始める数学」シリーズなど、数学を分かりやすく、基本的なところから解説した参考書を自学用に購入しておくことをおすすめします。

副教材では、青チャート(2022年度以降の入学生)か、FocusZ(2021年度以前の入学生)をメインに勉強していくことになります。
それぞれのレビューは下記の通りです。
青チャート

とにかく分厚く、ありとあらゆる数学の問題が網羅されていることが特徴です。
チャート式の中では最も使用している人が多く、解法パターンのインプットや、問題演習として最後まで使い込むこともできる万能な問題集です。
ただし、その分厚さと網羅性ゆえに、使い方には注意が必要です。
青チャートのおすすめの使い方
最初は例題や練習題を繰り返し、典型的な問題の解法パターンをインプットしていくことをおすすめします。青チャートを使い、完璧に解法をインプットできれば難関大にも十分に対応できるものとなっています。
青チャートは例題でも一部難しい問題(難易度4や5の問題など)が含まれるため、数学に自信がない人は要注意です。青チャートが難しく、十分に理解できない・消化できていない、という自覚があれば、一つレベルを落として「黄チャート」を中心に勉強を進めることをお勧めします。青チャートを中途半端にやるより、黄チャートを1冊完璧に仕上げた方が数学はできるようになります。
例題が完璧というレベルまでいければ、Exerciseやさらにハイレベルな総合問題に手を付けてもよいでしょう。ただし、このレベルの問題演習であれば青チャートではなく「1対1対応の演習」や「実践数学重要問題集」などを使用することをおすすめします。
メアライズアカデミーが作成した「勉強法大全」では、青チャートを軸にした数学の勉強法について詳しく解説しています。この記事の最下部で紹介しているので気になる方は要チェック!
FocusZ

数学の網羅系問題集ではチャート式シリーズが圧倒的なシェアを占めていますが、その双璧をなすのがフォーカスシリーズです。FocusZも青チャートと比べると問題数は少なめで、重要な問題がピックアップされた問題集です。高校数学の基礎から共通テスト、難関私立大学までのレベルをカバーしています。GMARCHなど私大の上位校や共通テストのみであれば、この1冊で数学は十分対応可能です。
FocusZおすすめの使い方
とにかく例題を解き、典型的な問題の解法パターンをインプットしていくことをおすすめします。難易度が1~3までの三段階で設定されていますが、授業や定期テストで及第点を狙うのであれば難易度2まで、入試でも使える学力を身に着けるのであれば難易度3までをしっかり取り組むようにしましょう。
節末問題や章末問題は、実際に大学入試で出題された問題も含まれており、ここまでしっかり取り組めば入試に必要な実践力を鍛えることができます。
FocusZは幅広いレベルに対応しているものの、旧帝大や早慶などの難関大を目指すには物足りない内容です。難関大志望の人は、青チャートやFocus Goldを使ってやや難易度の高い例題のインプットも行うことをおすすめします。
さらにワンランク上の問題演習は、「1対1対応の演習」や「実践数学重要問題集」などを使用することをおすすめします。
那覇国生におすすめの数学の勉強計画まとめ
琉大など地方国立、GMARCHレベルの大学
高1・高2では、学校の授業をしっかり吸収して、定期テスト期間に勉強をしておけば十分です。勉強のやり方としては、学校で配布される青チャートやFocusZを何度も解き直すのが効果的です。数学は受動的に授業を聞くだけでは成績が上がりません。授業を聞いた上で自分で「問題が解けるかどうか」を一番の指標にしましょう。問題が解けたら「理解できている」、問題が解けなかったら「理解できていない」というシンプルな指標です。問題が解けなかったら教科書を読み直し、問題集の解説部分を読み込みましょう。それでも理解できなかったら学校の先生や塾の先生に質問して確実に解決しましょう。
青チャートを使用する場合は、難易度4や5の例題は最初は難しいと思います。数学が得意だという人以外は、難易度3までの例題に絞り込むか、思い切って黄チャートなど一つレベルを落とした問題集を使用するようにしましょう。
高3でも、学校の授業をメインに問題演習や共通テスト対策を進めていけば十分対応できます。夏頃からは自分の志望校の過去問を解いてみましょう。志望校の過去問を解きながら理解が曖昧な分野があれば問題集や教科書に立ち戻って勉強していきましょう。
千葉大や横国など国立上位、早慶レベルの場合
このレベルでも、学校の授業で十分対応可能です。高1・高2では、青チャートやFocusZの例題を完璧にインプットし、典型的な問題は解けるようにしておきましょう。理系の場合は、青チャートは難易度4や5の問題もしっかり解けるようにしておくのが理想的です。
高3では、入試の演習用に青チャートのExerciseや、「1対1対応の演習」、「国公立標準問題集CanPass数学」シリーズなどワンランク上の問題に取り組むようにしましょう。青チャートやFocusZでインプットした解法をどう応用するか、という点を意識しながら学習を進めてください。さらにハイレベルな内容を学習したいという人には「数学の良問プラチカ」シリーズもおすすめです。夏頃から、志望校の過去問演習にも取り組めるとよいです。
旧帝大や医学部・早慶上位レベルの場合
進度が早い那覇国ですが、このレベルの大学を目指す場合は学校の進度を追い越して先取り学習を進めておくことをおすすめします。特に理系の場合は、高2の間で数3までを終えることができれば大きなアドバンテージになります。青チャートなどをガンガン自分で進めていってください。
ただし、青チャートや数研出版の「数学シリーズ」の教科書はやや難易度が高く自学には向かないかもしれません。難しいと感じた場合は、「初めから始める数学」シリーズがおすすめです。分かりやすい参考書を使用して確実に理解した上で、問題集で典型的な解法パターンをインプットしていきましょう。
青チャートの例題レベルのインプットができたら、「1対1対応の演習」や「国公立標準問題集CanPass数学」シリーズを使ってワンランク上の問題演習に取り組みましょう。青チャートやFocusZでインプットした解法をどう応用するか、という点を意識しながら学習を進めてください。
ここまでが完了したら、文系なら「文系数学の良問プラチカ」理系では「理系数学 入試の核心 標準編」や「新数学スタンダード演習」「やさしい理系数学」などを仕上げておけば、入試では十分合格点を狙えます。
高3の夏ごろまでに志望校の過去問演習にも取り組み、苦手な分野はさらに問題演習を繰り返して対策しましょう。
那覇国生におすすめの勉強計画まとめは以上になります。
ここでの内容はあくまで一般論で、実際は志望校や自分の学習状況に合わせて計画を立てる必要があります。今後は、那覇国生向けに志望校別の詳細な勉強計画も作成予定です!
また、自分にあった効率的な勉強計画が知りたいという人は、ぜひ無料の学習相談会を受けてみてください。受験のエキスパートである東大生や難関大学、琉大生があなた専用の学習プランをアドバイスします!
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