那覇国際高校で使っている教材とカリキュラム
使用している教材はこのようになっています。学年が上がるにつれて教材量も大きく増加していきます。
高1
- Blue Marble English Communication Ⅰ
- NEW FAVORITE English Logic and Expression Ⅰ
- GLOBAL ISSUES – An INTRODUCTION to Discussion Skills
高2
- Perspective English Expression NEW EDITION Ⅱ
- ELEMENT Englsish Communication Ⅱ Revised (啓林館)
- New Angle ニューアングル総合英語
- New Angle Englsih Grammar 47 Textbook
- Data Base 4500
- 3rd Edition Vintage 英文法・語法
高3
- Perspective English Expression NEW EDITION Ⅱ
- ELEMENT ENglish Communication3
- Vintage英文法・語法(いいずな書店)
- Viewpoint Advanced 英文読解の着眼点15(数研)
- 高校英語まるまるリスニングBOOK標準英検2級(三省堂)
- X-Link クロスリンク英語長文 (啓林館)
- 共通テストリスニング実践30分2021Ver.2(エミル)
- 大学入学共通テスト対策・オリジナル問題共通テスト40分プレノート(数研)
- 2022共通テスト対策 実力完成直前演習英語(リーディング)80 mins×7(ラーンズ)
- 2022共通テスト対策実力完成直前演習英語(リスニング)30 mins×7(ラーンズ)
- Intensive English (普通科文系)
- Simple Skills for English Writing 文英堂
- Perspective English Expression NEW EDITION II(183 第一 英II 328)
この記事は那覇国際高校が公開しているシラバスや那覇国生へのインタビューをもとに作成しています。より良い記事にしていくために、もし内容に誤りや不十分な点などがあれば教えてください!
高1
那覇国の高1生におすすめの授業の受け方、勉強のやり方をご紹介します。
英語コミュニケーションⅠの攻略法
高1で普通科・国際科問わず開講される英語コミュニケーションⅠは、教科書のみ使用し、副教材はありません。教科書の内容をしっかりと吸収し、中学英語の内容に不安が残る人は、中学レベルの参考書を使用して理解が曖昧な箇所を潰していくことが重要です。
教科書 ”Blue Marble English Communication Ⅰ” の使い方
使用する教科書の効果的な使い方を紹介します。
①本課・OVERVIEWで英文の大意把握
まずは調べずに、わからないところは飛ばしながら読み、なんとなくこういうことを言っているのではないか、と意味を推測しながら読む。
②本課・各パートで精読
先ほど自分が考えていた訳と違う部分をチェック。なぜ訳が違ってしまったのか、理由を考える。
論理表現の攻略方法
論理表現は教科書のみ使用し、副教材はありません。また内容としては英語を発信する力、表現する力を身につけることを目的としているので、リーディングがメインの入試問題を課してくる大学を志望する人にとっては直接入試の得点に結びつくとは言いづらいです。
那覇国の英語カリキュラムはこのような「表現力重視」の傾向があります。発信力は非常に重要なスキルですが、必ずしも受験英語に直結するとは言えませんので要注意です。(帰国子女でも、東大の英語入試に苦戦するケースがあります。)
教科書 ”NEW FAVORITE English Logic and Expression Ⅰ” の使い方
表現・発信を重視した教科書なので、受験英語には向いていないと思われます。自分でも使えそうな表現があったらノートにメモしておくなどしてストックしておくとライティングやスピーキングにおいて役に立ちます。
ディベート・ディスカッションⅠ
ディベート・ディスカッションもその名の通りスピーキングを重視したカリキュラムです。
教科書 ”GLOBAL ISSUES – An INTRODUCTION to Discussion Skills” の使い方
表現・発信を重視した教科書なのでリーディングをメインとする受験英語には向いていないと思われます。ただし入試英語に頻出のトピックを扱っているので、教科書に掲載されている登場人物の意見は一般論としてインプットしておくと、英作文などで使えるのでお勧めです。
高2
那覇国の高1生におすすめの授業の受け方、勉強のやり方をご紹介します。
外国語・英語表現Ⅱ(普通科)、英語・英語表現(国際科)の攻略法
教科書 ”Perspective English Expression NEW EDITION Ⅱ” の攻略法
表現力を重視した教科書です。受験英語に生かされるように使用するならば、本文に出てくる表現で英作文などに使えそうなものがあったらノートに取り、ストックしておくなど工夫しましょう。
普通科 コミュニケーション英語Ⅱ、国際科 総合英語
教科書 ”ELEMENT Englsish Communication Ⅱ Revised (啓林館)” の使い方
共通テストなどで必須の、要旨把握のスキルを身につけるのに有効です。本文の最後の部分に表形式で本文の概要が掲載されていますが、①まずはその部分を隠して本文全体を読み、②どういった論理展開で話が進んでいるのか考えながら読んでみましょう。慣れてきたら③どれだけ早いスピードで要旨を把握できるかタイムアタックすると効果的だと思います。段落ごとに内容を都度まとめていく「ミニ要約」をすると、「最後まで読み終わったら最初の部分の内容を忘れてしまった。。」ということがないのでおすすめです。
文法書 “New Angle ニューアングル総合英語” の使い方
優秀な文法書です。書いてある内容はどれも覚えておきたいものばかりですが、分量が非常に多いので辞書として使いましょう。要は、「わからない文法事項があればニューアングルを調べる」といったイメージですね。
文法問題集 ”New Angle Englsih Grammar 47 Textbook” の使い方
テスト前だけでなく定期的にコツコツと取り組む価値のある文法問題集。ガンガン問題を解き、間違った問題・正解したけど正解の根拠を自信を持って言えない問題は左のページを確認しましょう。ただ左のページの解説は淡白なので、間違った問題は総合英語も合わせて調べておきたいところです。
英単語帳 “Data Base 4500” の使い方
データベース4500はMARCHレベルまでの大学入試の英単語・熟語がテーマ別に掲載されている単語帳で、化学や心理などのテーマ別に関連性の高い英単語と熟語がまとまっているので関連付けで記憶しやすいという特徴を持っています。
一方でテーマ別に掲載されている反面、主題頻度順には並んでおらず、「受験まで時間が限られていて、頻出の単語だけささっと覚えたい」といった人にとっては不向きかと思います。
また、この単語帳の配布が高2から、という点は要注意かと思います。特に県外上位高を目指すライバルは高1から単語帳をコツコツと勉強しています。高1の間は受験英語というよりは、ディスカッション・スピーキングで使える「表現力」を重視し、単語帳の勉強を高2から始める那覇国生は単語面で彼らに遅れをとることになりますので要注意です。
文法問題集 ”3rd Edition Vintage 英文法・語法” の使い方
いわゆる「ヴィンテージ」で、大学入試の英文法をしっかりと学びたい人におすすめの問題集になります。非常に優秀な文法問題集で、記載されている知識をしっかりと定着させることができれば早慶の上級学部を除いた学部なら対応できるようになります。早慶レベルを目指さない人であっても、共通テストで主題されるような基礎レベルも当然網羅しているので、この一冊を繰り返し勉強しておけば英文法で困ることはないと思います。
使う上での注意点としては、608Pも分量があり、マスターするまでに膨大な時間がかかり、心が折れてしまうリスクがあるということです。コツとしては、一気に片付けようとするのではなく日頃からコツコツと隙間時間を活用しながら進めていくとストレスなく解き進めることができ、いつの間にか終わっていますよ。(経験談)
また注意点としては、「関係詞・仮定法・文型」といった中学レベルの基礎的な英文法をマスターしていないと難しく感じられるという点です。もし中学レベルの文法事項に不安があるという人や、ヴィンテージをやってみて難しい・ストレスがあるな、と思った人はレベルを下げて、「大岩のいちばんはじめからの英文法」をまずこなすことをおすすめします。
高3
那覇国の高3生におすすめの授業の受け方、勉強のやり方をご紹介します。
外国語・英語表現Ⅱ(普通科)の攻略法
英文解釈 ”Viewpoint Advanced 英文読解の着眼点15(数研)” の使い方
英文解釈の教材。解答解説の「文構造をCheck!」の部分の文構造を意識しながら読めているか確認しましょう。
一方で解説があまり丁寧とは言えないので、自習に向いているとは言いづらいです。もしこの教材における先生の解説がない場合(完全に宿題で出している場合)・丁寧ではない場合は、市販の英文解釈の参考書をやる方が効果は出ると思います。
おすすめの英文解釈の参考書は「英文解釈の技術シリーズ」です。レベルがいくつかに分かれているので、書店に行って自分のレベルに合うものを選ぶことをおすすめします。
リスニング教材”高校英語まるまるリスニングBOOK標準英検2級(三省堂)”の使い方
かなりおすすめのリスニング教材になります。灘高の有名な教師「木村達哉」(通称:キムタツ)さんが書かれたもので、単なるリスニングの問題集ではなく、リスニング力を上げるために「どのようにトレーニングすればいいのか」といったノウハウも書かれています。入試英語でリスニングが科される大学を受験する生徒には、是非ともおすすめしたい一冊です。
ちなみにキムタツさんといえば、東大受験生にお馴染みの「キムタツの東大リスニング」の著者でもありますね。
長文問題集”4X-Link クロスリンク英語長文 (啓林館) “の使い方
スタンダードな英語長文問題集。忘れかけている語句の確認、会話文の穴埋め、選択問題、記述問題、ライティング、要約など受験英語に必要なスキルを広く浅く身につけることができます。
全ての受験英語スキルを一通り触れられる点はいい点だと思うのですが、同時に一つ一つの問題で得られる知識が「薄い」という点が考えものかなと思います。
この問題集を解いているだけで全ての英語問題を解けるようになることはなく、「記述問題の解き方」「ライティングのやり方」「要約のやり方」など、まずはその問題形式の基本的な解き方をインプットした上で、この問題集に取り組むと最も効果が出やすいのかなと思います。
リスニング問題集”共通テストリスニング実践30分2021Ver.2(エミル)”の使い方
共通テスト形式のリスニング問題集です。まずは高校英語まるまるリスニングBOOK標準英検2級(三省堂)を終えて、リスニングの基本的なやり方・考え方を学んだ上でこの問題集に取り組むといいと思います。
共テ問題集の使い方
高3では共通テスト対策に以下の教材が配布されます。
”大学入学共通テスト対策・オリジナル問題共通テスト40分プレノート(数研)”
“2022共通テスト対策 実力完成直前演習英語(リーディング)80 mins×7(ラーンズ)”
“2022共通テスト対策実力完成直前演習英語(リスニング)30 mins×7(ラーンズ)”
いずれも共通テスト対策の問題集です。しっかりと時間を測って、早く正確に解く練習をしましょう。一方でこの問題集をやれば十分、ということはなく、共通テストの過去問演習も欠かさないようにしましょう。
Intensive English (普通科文系)の攻略法
長文問題集”大学入試長文シリーズ Front Runner 3 (数研出版株式会社)”の使い方
標準レベルの長文問題集です。設問が全て英語である点でとっつきづらさはあるかもしれませんが、そうした問題を出してくる大学(私立が多い)を受験する人はやっておいて損はないでしょう。
またフレーズ読みと文構造の解説を区別して解説しているので、自分が早く正確に読む「速読力」が必要なのか、文の緻密な分析が求められる「和訳力」が必要なのか、によってどちらを重視するべきか考えましょう。
英作文教材”Simple Skills for English Writing 文英堂”の使い方
できるだけ平易な文でシンプルに英語を表現できることを目指す本。入試で英作文が課される人は是非やっておきたい一冊です。
一方でこの本では細かい文法事項のミスを減らす、というライティングにおける必須のスキルは学べませんので、入試で高得点を取りたい生徒は学校・塾の先生に添削してもらったり、IDIYのような添削サービスを利用することをおすすめします。
英語・英語表現(国際科)の攻略法
教科書”Perspective English Expression NEW EDITION II(183 第一 英II 328)” の使い方
表現力を重視した教科書。受験英語に生かされるように使用するならば、本文に出てくる表現で英作文などに使えそうなものがあったらノートに取り、ストックしておきましょう。
那覇国生が英語の勉強で注意しておきたいポイント
高1のうちから単語帳はやっておいた方がいい
那覇国では単語帳”DataBase4500”が配布されるのは高2です。中学の時の勉強スタイルが学校の授業メインで、自習の習慣がない人は要注意です。というのも、英単語の勉強は一朝一夕で身につく者ではなく、長期間の勉強時間を見込むべきだからです。
特に県外の大学を志望している生徒にとっては、高1から市販の英単語帳を購入して英単語の勉強を開始した方がいいです。ライバルは高1からコツコツと勉強しているので差をつけられないようにしましょう。
実践英語≠受験英語
那覇国の英語のカリキュラムは、全体的にスピーキング・リスニングといった実践英語を重視しています。もちろんスピーキングやリスニングは社会に出てからグローバルにや活躍する上で必要不可欠ですが、「大学入試の英語で高得点を取る」という観点から言えばこのカリキュラムは必ずしも最適なものとは言えません。
受験英語に求められるリーディングの能力を学校の授業・配布される教科書のみでカバーすることは難しいので、これまで説明してきたような方法で副教材に力を入れる・かつ使い方を工夫することが重要です。
特に難関大学を目指す場合は、「英文解釈」「長文」「ライティング」「英単語」のワンランク上の参考書を自学で進める必要があるでしょう。それぞれおすすめの参考書を詳しくまとめたサイトがあるので、一度見てみて書店に足を運んで見てみましょう。
おすすめの参考書紹介
英文解釈の参考書
個人的には”英文解釈の技術”シリーズがお勧めです。英語に自信がない人は入門からやることが遠回りのようで一番の近道ですよ。
英語長文の参考書
ライティングの参考書
CD2枚付 決定版 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本
英単語帳
英単語帳は中学生が高校受験用の基礎を学べるものから、大学生・社会人用のものまで、さまざまあります。最近はアプリ付きのものや秀学社出版のもあり、どれを選べばい...
個人的には”ターゲット”→(DataBase4500)→”速読英単語”→”鉄壁”がいいかなと思います。
MARCH・地方国公立大学レベル志望者向けの英語勉強法
那覇国は生徒の多くが琉大に進学します。また県外の国公立大学を志望している人も多いでしょう。そんな生徒たち向けに、どんな英語の勉強をやっておくと効果的に成績が伸ばせるかご紹介します。
琉大・地方国公立レベルであれば、あれこれ参考書に手を出すよりも、学校のカリキュラムをしっかりこなすことが一番の近道だと思います。そして、受験英語で結果を残すために力を入れるべきなのは「コミュニケーション英語」です。コミュ英の教科書・副教材をしっかりとこなすことが重要です。副教材は学校の課題として進めることになると思いますが、高2で配布されるDataBase、Vintageについてはどんどん課題よりも先取り学習していくことをおすすめします。その理由は2つありまして、1つ目は高2スタートという点で少し出遅れているという点と、単語・文法ともに分量が多く、日頃の積み重ねがものをいうという点です。
早慶レベル以上の難易度の大学の英語勉強法
前述の通り、那覇国から難関大学を目指す場合は、「英文解釈」「長文」「ライティング」「英単語」のワンランク上の参考書を自学で進める必要があります。まずは過去問を解き、入試問題の傾向を分析した上で、入試で自分に必要な知識を割り出して勉強していきましょう。メアライズが実施している個別相談会に参加していただければどの参考書をどのレベルまで完成させれば良いか教えますのでぜひご参加ください!
那覇国生におすすめの勉強計画まとめは以上になります。
ここでの内容はあくまで一般論で、実際は志望校や自分の学習状況に合わせて計画を立てる必要があります。
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